Hiroaki Kumagai 

熊谷拓明先生 インタビュー 

夏の公演で、耳なし芳一の振付・出演をしてくださる熊谷拓明先生に、
​インタビューをさせて頂きました(2020年8月7日 / 聞き手 YCB事務局)



◆振付のご指導で何か気を付けていらっしゃる事はございますか?

自分の中で正解を作り込まないで、振付を受けてくれる人とのコミュニケーションの中で正解を見つけるみたいな感じにしています。あまり自分のだけが正解という押し付け方はしないで。

 


◆『怪談』の振付と、最初にお聞きになった時は、どう思われましたか?

原作があるものを振り付けるのは初めてだったのですが、三夏先生はいつも面白い話を下さるので、今回も特に驚きはせず、三夏先生らしいな、と思いました。

子どもの時に思っていた耳なし芳一の話は、どちらかというと耳にお経を書き忘れたという教訓めいた話に思えていたんですよね。でも今回は、和尚と芳一の関係が面白いなと思えて取り組んでいます。

 

 

◆熊谷先生の踊りは、とても自然体で、どこまでも、ずっと続いていきそうな感じに思えています。皆さんに観られている中で踊って、歌って、話してという事は、全然緊張されないのでしょうか?

緊張は無いですね(笑)
観てもらっているというよりは、お客さんのことを僕も観ているので。あまり一方的な行為だとは思っていないですね。同じ事を演る時でも、その都度、お客さんのことを感じているので。

今回は、基本的に耳なし芳一のあらすじを、追ってしゃべるという事はしないで、僕は耳なし芳一の中にはいない登場人物、今に生きる人の話を聞いて、僕と和尚がリンクしている様な作りにしています。


◆今回、リハーサルで何か印象的だったことはございましたか?

スタジオの皆さんとはお付合いも長く、長く知っている人も居るのですが、毎回、毎回リハーサルの雰囲気とか、集中の仕方とか強いというか。リハーサルの雰囲気は、いつも良いですね。

三夏先生が強い意志で、公演をやる事はずっと仰っていて、いつも通りのリハーサル時間が流れていたことが印象的でしたね。


◆Stay Home期間中に、何か新しく始められた事はございますか?

今まで自分で、しゃべったり、文章を書いたりはしていたので、StayHome期間だから始めたという事ではないですが、ただ文章を書いたりという事は増えたので、それがきっかけで、映像や文章を、毎月サブスクリプションのシステムで配信という事は6月から始めました。


◆公演を観に来て下さる方へのメッセージ、何かございましたらお願いいたします。

こういう時期ですけども、舞台をやれる事に僕はとても感謝しています。

舞台がやれるって事は、こちらが踏ん張ったところで、観に来て下さる方が居ないと成り立たないことで。劇場へ来るという事を選んで下さる方に感謝があります。

新しいスタートを切る意味でも、舞台に立つ側と、観に来られるお客さんとで、新しい方向とかを探しながら進められたらな、とすごく感じています。

今まで以上に、観に来てくれる人と、舞台で踊る人というよりは、皆さんで、今後舞台を、どういう方向に持っていくのかを、探るのも楽しいですよね。


熊谷拓明先生のプロフィール

◆ダンス劇作家/演出家

札幌ダンススタジオマインドにて宏瀬賢二に師事。
2008年~2011年シルクドゥソレイユ「believe」出演850ステージに立つ(ラスベガス)
帰国後自ら演出、振付する作品を多数発表するようになり、
次第に作品の中で台詞を使いオリジナルの物語を創作するようになり
自らの作品を『ダンス劇』と呼び始める。
2019年には自身が1人で演じる1人ダンス劇25日間公演を決行し、延べ850名を動員。
「夜中に犬に起こった奇妙な出来事」振付(森田剛主演)
めぐるり静岡2019参加作品野外ダンス劇「近すぎて聴こえない」演出.振付等。
 
https://www.odokuma.com/

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ⓒ Yamato City Ballet
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